天然石を仕入れる際に関して
愛光堂でございます。 天然石には天然石特有の注意すべき点、業界特有のルールなどが 数多く存在します。
天然石を長く扱っている方にはご存じの事ですが、これから天然石を扱い 仕入れしたい方のため、また愛光堂をもっとよく知って頂くためここに明記したいと思います。
まず連と言われるものですが、連ビーズは字のごとく連なったビーズでございます。
この連なったビーズには規格があるわけでなく、卸店や仕入れる工場によって長さは様々です。
ただスタンダードな長さとして40cmまでが基本の長さとなっております。 ですのでサイズごとに決まった粒数が入っているわけではございません。
同じ素材の同じサイズの連でも1粒,2粒は多かったり、少なかったりが発生し、それは許容範囲内としております。
当店では38cm~40cmという表記をさせて頂きております。
粒数目安は 2mm:194個前後 3mm:132個前後 4mm:98個前後 6mm:65個前後 8mm:49個前後 10mm:38個前後 12mm:32個前後 14mm:28個前後 16mm:25個前後 18mm:22個前後 20mm:20個前後 2X4mm:197個前後 3X6mm:131個前後 4X8mm:98個前後 4X10mm:98個前後 となっております。
これらの数は目安であって、粒数が表示よりも前後する場合の方が多いともいえると思います。 これは石によってまた違うことが多いためです。
個体によっては5粒少ないなんてことは極稀に生じますが、これは許容範囲ということをご認識ください。
次に天然石特有のものとして、インクルージョンです。 他店で経験した方もいるとは思いますが、写真ではそんなに無かったのに届いたら曇っているような色合いだったとか。
インクルージョンとはなにか? 鉱物に入っている液体や結晶などを総合してインクルージョンと言います。
インクルージョンは良くもあり、悪くもあります。
ですが天然の鉱物なので人工的に作られることはまずあり得ません。
最近ではインクルージョンを悪く捉えようとすることが良くあります。
たしかに見た目は透明感が薄れ、曇ったような・または黒み・茶色みがある・不純物
等と言った認識があるのですが、逆にインクリュージョンがなかったらどうでしょう?
インクルージョンがないとルチルクォーツなどの内包した天然石が存在しないことになってしまいます。
インクルージョンは光の反射をしますので、レインボーが見える水晶やシトリン、
スターが見えるスターサファイヤやスターアクアマリンがないことになってしまします。
上記で述べたようにインクルージョンは天然石をより稀少価値の高いものや
天然石を綺麗に見せてくれる良い点もあることをご理解下さい。
インクルージョンは天然の証でもあります。インクルージョンによって石の個性が引き出されるのは事実です。
インクルージョンを理解し、天然石を仕入れてみてはいかがでしょうか?
愛光堂ではインクルージョンが入るものほとんどは商品画像で写しております。
メイン画像だけでなく,2枚目,3枚目に忠視して頂けるとより鮮明に天然石の情報を汲み取ることができます。
また商品詳細などにもインクルージョンの情報を載せておりますので商品購入時良くご覧ください。
次に天然石特有の事項として傷というものがあります。
ここでいう傷とは表面にごくわずかなヒビ、凹み、段差など入る場合があります。
これが起きる現象として天然石はグレードにもよりますが、
原石に限りなく近い鉱物としてお出しするものであり、磨きは必要最低限しかしません。
ですのでその傷と呼ばれるものは頻度もありますが必ず発生するものであります。
それを傷と呼ぶ方が多数いらっしゃいますが傷ではありません。
原石がそのようになっているのでどうしようもない事項であり、
またそれこそが天然の証であります。
傷が一切ないものをどうしてもお求めの場合は、
宝石か人工石をお求めください。
宝石などは計算し尽くしたカットや磨き、加工によって鉱物を極限まで美にまとめ上げた品物です。
天然石とは違います。傷は一切ありません。
また人工石も同様、天然の原石をカットし磨きあげる製法ではありません。
型などに均一に成形されたものであります。
これは故意等により天然石を傷つけたものでなく、自然に形成された
傷のようなものです。傷ではないことをご認識下さい。
天然石を仕入れする際にさしあたって、天然石特有の事項をご説明しました。
天然石にあまり馴染みがない方や、初めて取り扱う業者様などこれを読み
天然石を理解し、仕入れすれば自ずといい道が開けるのではないかと思います。